(後ろのほう?)
複式簿記を使って積み上げて作成された損益計算書や貸借対照表などの財務諸表は信頼に足るものでしょうか。
取引を行うのは営業だと思いますが、別の部署である経理が仕訳を間違いなく切り、積み上げたものであれば客観性もあるし問題なさそうですよね。
ですが、会計処理の中には日々の取引だけでなく、見積もりが必要になってくるものもあります。そういった見積りをたとえば経営者が経理にお願いしていいように見せる場合があります。これはいわゆる利益操作と呼ばれる行為になります。
利益操作はなぜ行われるのでしょうか。利益をよくすることによって財務諸表の数字がよくなります。そうすると、銀行からお金をより多く、低い金利で借りやすくなります。また、経営成績がよければ、株価も上昇する可能性が高くなり、株式市場からも多くの資金を調達できるようになります。
また、経営者が自身の利益のために利益操作をよく見せる可能性もあります。報酬が利益によって左右される度合いが高ければ利益操作したくなるかもしれません。その他には業績の悪化で首を切られないように利益をよく見せようとする経営者もいるかもしれません。
これとは反対に利益圧縮をわざとする可能性もあります。税金の節約のためです。
こういった利益操作が行われる可能性があるので経営者が恣意的に会計上の見積を決めてしまうのは防がなければなりません。一定の規制を加える必要があります。
こうして社会的な規範として作られてきたのが会計基準です。「一般に認められた会計原則」と呼ばれます。英語ではGenerally accepted accounting principlesというのでGAAP (ギャップ, ガープ)と呼ばれます。